開発とインフラ(2016年度S1・S2ターム)
講義基礎情報
科目番号:03-121900
開講学科:社会基盤学科
場所:工学部1号館14号教室
講義担当者:加藤浩徳(工学系研究科社会基盤学専攻)
開講日時:火曜3限(13:00-14:45)
講義のねらい
本講義は,開発途上国における開発およびそれへのインフラの貢献について学ぶことをねらいとする.講義は,大きく分けて3部から構成される.第1部では,開発途上国出現およびその発展の歴史的経緯を学習する.これにより,世界全体の歴史的な流れの中における途上国の位置づけを理解する.第2部では,開発を理解するための理論である開発経済学の基礎を学習する.これにより,経済発展のメカニズムや国間で経済状況の差違の生じる原因を理解する.第3部では,開発に関わる個別イシューについて学習する.ここでは人口増加や環境と開発に関わりや,インフラが開発に果たす役割やその事例を学ぶ.また,最近の途上国をめぐる状況やそれに対する先進国の動きも学習する.特に,昨今,世界経済のグローバル化,先進国の景気低迷,および開発途上地域の急速な経済成長をベースに,成長著しい新興国を,従来までのような開発援助対象としてではなく,新たな市場として取り込もうとする考え方が,先進国の間で広まってきていることから,こうした状況について,開発援助等の専門家もゲストとして招いて紹介していただく.